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東京23区マンションの築年数が古い順トップ20を発表!【2019年版】

築年数が古いマンションは、実は意外と多いということをご存知でしたでしょうか。
ここでは、まずは東京23区の築年数が古いマンションを、ランキング形式でTOP20までご紹介していきます。
それを踏まえた上で築年数の詳細を見つつ、古いマンションを売却、もしくは賃貸、あるいは購入する際のポイントを詳しく見ていきます。

築年数が古いマンションランキングTOP20

築年数が古いマンションランキングTOP20表を見てお分かりかと思いますが、築60年を超えるようなマンションがいくつもありますね。
詳細は後述しますが、メンテナンスは、マンションの寿命に大きく関わっています。
建て替えられずに今なお現存できているのは、それだけ管理やメンテナンスをしっかりと行ってきた証と言えるかしれません。

また、23区の中でも、比較的新宿区や渋谷区に古いマンションが密集していますね。
やはり昔も、今のように人が集まる土地柄だったことが窺えますね。

そもそも築年数とは

上記の表でご紹介したように、東京23区には築60年を超えるような古いマンションがいくつもあるのですが、そもそも築年数とは、建物が完成してからの経過年数のことです。
築年数が1年未満の物件を『新築』、浅いものを『築浅』、古いものを『築古』と言います。

もしかしたら多くの方が、築年数が長いと聞いてしまうと、どうしても古いというイメージが拭えないのではないでしょうか。
しかしながら、近年はリノベーションやリフォームにより、内装および外装が新築に見間違うほどの見栄えを誇っているマンションも、数多く存在しています。
また、築年数が長ければ、建て替えの話も自然に湧き出てくるため、それを見越してマンションの売却もしくは購入するのも、選択肢の1つと言えるでしょう。

確かに築年数が長いと、設備が充実していなかったり、耐震性に不安があったりと、心配事は尽きないかもしれません。
ですが、上述したように良い面もあるため、一概に悪い面ばかりとは言い難いのです。

マンションの寿命について

築年数が長いマンションは、これからも増加していくことが予想されていますが、果たして、マンションの寿命はどれくらいなのだろう、と思い方は少なくないのではないでしょうか。

「建て替えられたマンションの全国平均寿命は33.4年」というデータがあります。
具体的には、実際に建て替えられたマンションにおける、建て替え時点での全国平均築年数のデータです。
しかしながら、マンションの寿命が、必ずしも上記のデータに基づくわけではありません。
理由としては、あくまで建て替えを行ったマンションに限られていることで、住居者がいないなどの事情により資金がなく、建て替え自体ができないケースが多々あるのです。

また、マンションはメンテナンスや修繕をしっかり行うことで、寿命(築年数)が伸びる余地があるとされています。
そのため、『マンションの寿命は○○年』と一概には断言できないのです。

しかしながら、1つ勘違いしないでほしいのですが、築年数が長ければ長いほど、必ずしも寿命が近いというわけではありません。
もちろん、老朽化などは避けられることではありませんが、先述したように、メンテナンスや修繕をきっちり行うことで、寿命を伸ばせる可能性が高いのです。
さすがに、築60年を超えるようなマンションはそうそう出てこないかもしれませんが、その点は勘違いしないようにしましょう。

データの参考:https://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/80TR_life%20span.pdf

古いマンションを『売却』『賃貸』『購入』するなら

築年数が長くて古いマンションについてもう少し知ってもらうために、『売却』『賃貸』『購入』という3つの切り口から、掘り下げたいと思います。
特に購入に関しては、先程ご紹介したマンションの寿命も関わってきますので、ぜひ参考にしていただきたいです。

古いマンションを売却するポイント

築60年とまではいかなくても、20年~40年ほどのマンションを売却したいと考えている方は、多いのではないでしょうか。
上記の築年数が築古と言われるかどうかは場合によって異なりますが、古いマンションを売却する際のポイントは、いくつかあります。
以下にて、詳細を解説いたします。

耐震基準

古いマンションを売却するうえで重要なポイントの1つが、耐震基準です。
新耐震基準が施工された1981年(昭和56)以降に建設されたマンション(新耐震)であれば、特に問題はありませんが、それ以前に建設された場合だと、査定・売却価格に影響が出ると言われています。
1981年以前に建てられたマンションは、旧耐震基準に則った『旧耐震建築物』と呼ばれ、『新耐震』と比べてしまうと、耐震性が劣っている可能性があるとされているからです。

しかしながら、旧耐震基準は1971年に改正されたため、それ以前の建物よりも耐震性は高いですし、旧耐震だからといって、絶対に売れないとうことはありません。
ただし、査定・売却価格に差が出てしまうことは否めませんので、その点には留意しましょう。

リフォームはするべきなのか

『リフォームをしないと、古いマンションは売れないのでは?』と思っている方は、多いのではないでしょうか。
確かにリフォームをしていた方が見栄えが良くなるため、買い手の印象が良くなることは必至でしょう。
しかしながら、リフォームをしたからといって、必ず売却できるとは限りません。

古いマンションの買い手の中には、自分の思うままリフォームをしたいという方や、立地が良い物件を安く買いたいという方がいるからです。
また、リフォームして売却することを目的に、買取会社が購入することもよくあります。
そのため、まずはリフォームをしないで買い手を探してみることをお勧めします。

古い賃貸マンションを選ぶポイント

賃貸の古いマンションは、家賃が安い、リノベーション済などのメリットがあります。
一方で、ゴキブリが出やすい、設備が不十分などのデメリットもあります。
賃貸マンションを選ぶ際には、ぜひメリットとデメリットを頭に入れていただきたいのですが、同時に選ぶためのポイントにも留意してほしいです。
以下にて詳細を解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。

メンテナンスや修繕をしっかりしてくれるのか

築年数がいくら古くても、メンテナンスや修繕をきっちりしてくれるのであれば、生活が不自由になる可能性がグンと下がります。
古いマンションだと、居住した途端に給湯器やエアコンなどが故障した、なんて事態も珍しくはありませんし、内覧時に傷や汚れが目立った、なんてこともあります。

内覧時には傷や汚れがあるのかを確かめたり、故障したエアコンや給湯器の負担を、管理会社や大家さんがきちんと負ってくれるのかを契約前に確認することが、大事になってくるでしょう。

共用部分の責任

古いマンションの場合ですと、手すりなどの共用部分が破損しやすいかもれません。
故意に壊したのならまだしも、そうでない場合は誰が責任を取るのかを、事前に確認するようにしましょう。

古いマンションを購入する際のポイント

築30年のような古いマンションを購入する際には、物件そのものの状態を確かめることも大事ですが、下記のようなポイントを踏まえる必要があります。
では、それぞれを詳しく見ていきます。

修繕履歴と今後の計画の確認

今までの修繕履歴が適切に行われてきたのか、また、十分な修繕積立金を確保した上で、今後の修繕計画が実施できるのかを確認することが、1つ目のポイントとなります。
特に、建て替えずに長く住み続けたいという方は、このポイントを重要視しましょう。

前述したように、マンションの寿命はメンテナンスによって伸びる余地が十分にあります。そのため、今までの修繕をきちんと行っていて、これからもしっかりと行える見込みがあるのであれば、長く住める可能性が上がります。

適切な自治管理が行われているのか

自治管理が適切に行われているかどうかは、実際に自分の目で見てみることが肝心です。
例えば、エントランスや廊下、駐輪場やゴミ捨て場などの共用部分の清掃が行き届いているのか。
手すりのグラつきなどの危険箇所がそのまま放置されていないか、などを確認することで、ある程度はマンションがメンテナンスされているかどうかを判断できます。

もしも共用部分に清掃が行き届いていなかったり、危険箇所がそのまま放置されていると、管理組合が正しく機能していない恐れがあります。
仮に管理組合が機能していない場合は、修繕積立金が十分に確保されていないことも大いに考えられます。

総会で建て替えの議論がされているのか

古いマンションであれば、将来的な建て替えの可能性が十分にあり得ます。
ただし、建て替えは議論に議論を重ねて行われることが多く、仮住まい先や費用など考えることが多いのです。
なおかつ、建て替えは5分の4以上の住民の賛成が必須であるため、決議までに10年以上の期間を要してしまうことも、珍しくありません。

そういった意味でも、議論をしている最中でも快適に過ごすために、何よりもマンションの寿命を伸ばすためのメンテナンス・修繕は、とても重要になってくるのです。

まとめ

古いマンションの売却、もしくは賃貸物件を借りる、はたまた購入することになっても、それぞれ気をつけてほしいポイントがあります。
ここでご紹介したようなポイントを踏まえていただければ、一概に新築マンションの方が良いとは言い難い面があるのです。

古いマンションに興味がある方は、東京23区の古い順TOP20を参考にしていただければと思います。

ABOUT ME
山田 敏碁
山田 敏碁
マンションリサーチ株式会社 代表取締役
不動産ディベロッパー及びフランチャイズ系不動産仲介会社での勤務経験を経て、2011年4月にマンションリサーチ株式会社を設立。
不動産実務を知る不動産専門ウェブサービス会社として、「より現場に近く、現場の声を知り、不動産業者の言語を知っている」をテーマに、結果の出せるウェブコンサルティングを目指しております。
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